途中のリタイヤ

ゴールまでの途中で、完走をあきらめる理由は個人により様々ですが、その理由を調べた結果を表にまとめていますから、参考にしてください。

表1 中断理由

中断の理由
実数 実数 実数
頭痛、頭の思い感じ 2 1.3 3 5.4 5 2.4
胸の苦しい感じ、強い息切れ 8 5.2 6 10.7 14 6.7
腹痛、下痢 5 3.2 2 3.6 7 3.3
腰痛、腰のだるい感じ 5 3.2 2 3.6 7 3.3
足の筋肉痛 31 20.1 7 12.5 38 18.1
足のけいれん 32 20.8 3 5.4 35 16.7
ひざの痛み 45 29.2 8 14.3 43 20.5
足首の痛み、ねんざ 10 6.5 3 5.4 13 6.2
靴ずれ、まめ 23 14.9 6 10.7 29 13.8
かぜ 4 2.6 1 1.8 5 2.4
全身の疲れ 31 20.1 11 19.6 42 20.0
睡眠不足 21 13.6 19 33.9 40 19.0
チェックタイムに遅れた
チェックに間に合わないと思った
40 26.0 28 50.0 68 32.4100.0
表の上欄に各項に該当する人数 154 100.0 56 100.0 210

表2 最もつらかった場所(男)

歳代 菊水山 鍋蓋山 摩耶山 六甲 東六甲 その他
10 9 1 12 1 6 2 31
20 24 8 56 9 34 14 145
30 39 15 52 3 21 5 135
40 22 7 45 12 7 93
50 15 3 22 1 4 2 47
60 7 3 3 1 14
116 34 190 14 80 31 465

表3 足の痛みが起き始めた場所別人数(男)

ひよどり
まで
菊水山
まで
市が原
まで
摩耶山
まで
一軒茶屋
まで
東六甲
筋肉痛 9(7) 19(15) 6(5) 52(42) 17(14) 20(16) 123(100)
ひざ痛 11(6) 34(18) 7(4) 55(28) 32(17) 54(28) 193(100)
足首痛 6(7) 14(17) 3(4) 25(30) 19(23) 17(20) 84(100)
くつづれ 5(8) 11(17) 5(8) 18(28) 14(22) 12(18) 65(100)
31(7) 78(17) 21(5) 150(32) 82(18) 103(22) 465(100)
注 ( )は%

起伏の多い六甲縦走のコースの中での、けわしい登りの坂の続く摩耶山や菊水山が縦走する人たちにとって難所であることは表2からうかがわれますが、たいした登りではなく、むしろ下り坂の多い東六甲が、つらい区間の第3位になっています。それまでの長時間歩行による疲労の蓄積よりも、ひざの痛みが大きな苦痛として現れてくることを表3は、示しています。ひざの激痛のため、東六甲の下り坂を5〜6歩ほど歩いて立ち止まり、泣きっ面で歩いている人を毎年見かけますが、そんな状態になってから後悔しても、どうにもならないのです。上り坂の苦しさは立ち止まって休めば楽になりますが、ひざの痛みは下り坂を歩き始めると、ただちに現れて消えることはありません。後遺症に長期間悩まされることになっても、だれも恨むことはできません。本大会では、「自らの責任で行動する」のが基本になっています。ひざの痛みが六甲に着くまでに生じた場合には、途中で下山しないと、東六甲でたいへんな目に会うことをよく覚えておいてください。