山での食事について

1日(8時間)の山歩きで消費するエネルギーは、体格、年齢によっても変わりますが、およそ3000Kcalです。
これをご飯に換算すると、お茶碗12杯分に相当します。これだけのエネルギーを消費しているのですから当然補充をしていかなければいけません。

では、何を持っていけばいいのでしょう。基本的には、自分の好きなもの、疲れたときにでも食べられるような物を持っていくのが良いと思います。
そして、当然ですが腐りにくい物を用意しましょう。例えば、常温で販売されているサラミ、チーズ、かまぼこなどや、だいふく、ゼリー、レモン漬けなどの甘い物も疲れたときには良いでしょう。

食品の栄養素の中でも糖質は消化吸収が優れており、即エネルギーとして使われていきます。
歩きながら食べられるような、飴、チョコレート、ようかんなどを昼食とは別にポケットにしのばせておくと良いでしょう。
糖質が欠乏すると様々な弊害がでてきます。登山中は、積極的に摂取する事を心がけて下さい。
ただ、糖質=炭水化物はお腹が膨れやすいので、あまり食べられないというときには、少量でエネルギーの多い糖質をとるのも、1つの方法です。

登山当日の朝食は炭水化物をしっかりと摂り、午前中のエネルギー源を蓄えておきましょう。この時、あまり胃に負担のかからないものにしておきましょう。
そして、胃の中に食べ物が入っている1〜2時間くらいは、スローペースを心掛けましょう。
また、歩き始めたら疲労を感じる前に糖質を多く含んだ食品を補うようにしましょう。

また、少量のアルコールは食欲促進になりますが、食事そっちのけになってしまうと、肝臓に負担がかかり、脱水症状を招きやすくなりますので、程々にしておきましょう。
さらに、喫煙は心拍数の増加、血圧の上昇、抹消血管収縮などの症状を引き起こします。登山と深い関わりのある肺や心臓に多大なストレスを与えることになりますので程々にしておきましょう。

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